江戸時代に遊郭で男性客の相手をしていた遊女たちのことを調べてみました。
遊女のデビュー年齢
7～8歳で遊郭入り
遊女として遊郭に身売りされた少女たちは、7～8歳くらいの年齢で遊郭に入ることが多かったようです。現代では小2、3くらいの年齢です。身売りされた少女だけでなく、遊女が生んだ子供も含まれていたようです。
この年齢で遊郭に入った少女たちは禿（かむろ）と呼ばれ、先輩の遊女たちの身の回りの世話をしながら見習いとして遊郭で働いていたようです。「身の回りの世話」の範囲は想像に域を脱しませんが、例えば男性客とセックスをした後の、膣から精液が流れ出ている先輩遊女の体を拭くといったことも行われていたのかもしれませんし、日常的に男女の喘ぎ声が聞こえる場所で生活していたことでしょう。目の前でセックスをする男女の姿を目撃することもあったでしょう。現在であれば小学校の中学年から高学年くらいの年齢の少女たちです。
初潮を迎えたらセックスデビュー（水揚げ）
初潮を迎えた少女は「水揚げ」という儀式を行います。水揚げは初潮を迎えたばかりの少女の処女を奪うことを指し、初老の常連客が担うことが多かったとされています。江戸時代当時の平均初潮年齢は不明ですが、現代では平均12歳前後とされており、小6の時期にあたります。小6の少女の、まだ毛も生え揃っていない女性器にペニスを挿入するため、セックスに慣れている常連客があてがわれていたようです。
ちなみに遊郭の見習いである「禿」は12歳頃までの少女が担うとされているので、江戸時代も初潮は現代と大きく変わりない12歳頃だったのではないでしょうか。ちょうどおっぱいも膨らみ始めて、体つきが女性らしくなり始める年頃です。
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新造（13～15歳）
禿から水揚げを経た少女は新造と呼ばれます。この時期は少女の「ランク」によって、処遇が異なります。
留袖新造は遊女としての適格性に欠けると判断された少女たちです。容姿や素質にめぐまれていなかったり、10歳以上の年齢で遊郭に来た少女たちが留袖新造とされました。彼女たちは水揚げを待たずに客を取り始め、男性客とセックスをすることになります。小6・中1くらいの年齢から男性客と避妊無しのセックスを強いられていた少女たちがいたというわけです。
次に振袖新造は水揚げを終えた後の少女たちで、先輩遊女と共に宴席に参加はするものの客は取らなかったようです。先輩遊女が他の客と行為をしている間に、他の客と「添い寝」することはあれど、手を出すことは禁じられていたといいます。先輩遊女から様々な作法やテクニックを学ぶための期間とされていました。目の前でセックスを見る機会もあったのではないでしょうか。
現代であれば中学生頃の年代にあたる少女たちです。
遊女デビュー（16歳頃）
幼い頃から遊女としての様々な技術や知識を学んだ少女たちは、16歳頃に「突き出し」を迎え遊女としてデビューします。これまでは客は取らなかった振袖新造も、ここから客を取り始め男性たちの欲望を満たすために働きます。現代なら高校生の年齢です。
ちなみに江戸時代には動物の皮で作られたコンドームのようなのもあるにはあったようですが、原則として避妊を行わずに行為が行われていました。遊女としてデビューしたばかりの、現代であれば高校1年生くらいの少女たちも避妊をせず、生・中出しで客の相手をしていました。
客を取り始めて10年間働く
16歳前後で客を取り始めた遊女たちは、約10年にわたり遊郭で働きます。この期間を「年季」と呼びます。27歳頃で年季が明け、遊郭を跡にするというわけです。
ただし途中で「身請け」といって、客が遊女を買い取ることで遊郭を跡にすることもありました。記録に残っている身請けの費用を現代の貨幣に換算すると、3500万円～1.5億円と、遊女のランクによって様々です。年季が明けた、もしくは身請けされた元遊女たちは差別されることはあまり無く、家庭に入る者も少なくなかったとされています。
余談
ちなみに日本の初代首相である伊藤博文は1000人の女性とセックスしたと豪語していたほどの性豪でしたが、大阪で芸者をしていた小雄という12歳の少女に入れ込み、神奈川県大磯町にある自分の屋敷に妾として連れ込んだそうです。
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